最近、素晴らしいことに日本にはBASS DAYなるものが有るらしく、とても嬉しく思っております。
ちなみに私の場合かなり偏っていまして
Fender.Alembic.Zemaitisが高校生から好きだとゆー(笑)今となーんも変わってないという。
好きなプレイヤーに影響されやすいと言う。
ミーハー的な子供がおっさんになっただけです(笑)はい。
ベースは昔ジャンケンで負けた人がなるパートで、お人好しの集まりと言われた時代もありましたが、パートの性質上、ドラムと心地よく合わせながらも他の楽器の隙間を縫って弾いたりするもので、色々バランスをとりつつ演奏をしたりしますから、人間関係に於いてもそんな一面はあるのかもしれませんねぇ。
私の場合はジャンケンに負けたからではなくて、ベースマガジンのインタビューでも話したことがあるんですが、
中学1年生の時に24時間テレビと言う物凄い番組をやっていまして、その中のコーナーに真夜中にロックコンサートとかあったんですね。
で、母親がプレスリー好きやったり、KISS好きの兄の影響でロックとかバンドにその頃から興味があったので、見ていたんですね。宿題しながら(笑)
確かGODIEGOとSan Diegoが出ていましたが、その時に気が付いたんです。
なんだ、あの長いネックで指で弾いているのは?
翌日、兄に質問したんです。
兄: あれはベースだよ。
私: どんな音がするの?
兄: 低い、ボンボンなっている音
私: あ、この音?
兄: それはバスドラム、ほら今聞こえる?
私: ?
その日以来、ベースの音を聞き分けたいが為に無茶苦茶音楽を聴いては
私: ニイちゃん、これベース?
兄: 違うよ、ほら、いま、このボンボンって鳴っている音が。
私: ………わからない。
だいたいこんな耳の悪さと抜群の根気で数ヶ月後にはベースの音がわかるようになってきた頃には、すぐにベースが欲しくなってきたのですが、小笠原家は何かと厳しくてね、
髪型は坊主かスポーツ刈り
ギターは高校生から
スポーツクラブに入る事
と決まっていたんです。髪型は本当に嫌だった。頭の形が悪いからよく馬鹿にされたから伸ばして隠したかったなぁ。本当に。
未だに頭の形は悪いですが。頭も。
で、中学生卒業式の翌日からバイトをして
、その当日お菓子工場で1時間430円でした、それで貯めたお金37500円とお年玉の貯金を合わせて60000円の大好きなリッケンバッカーポールマッカートニーコピーモデルを購入。なんか見た目が違いましたが(笑)
本当はグレコ、アリア、フェルナンデスから売り出されていたPMBが欲しかったんですがお金が足りませんで、Zen-Onのモデルを買いました。メーカー的には未だに謎のです、Zen-On。
それがすべての始まり。
高校生の頃に音楽専科を読んでいたらクリムゾンのロバートフィリップが
一日に8時間は練習しないと思う上手くならない。
。。。。説得力ありますやん。
これ真に受けて
朝起きて、学校から帰って
ずっと弾いていました。八時間。
この頃から人から聞いた事を真に受けるのが始まりました。あ、今はそれは少しはマシにはなりましたが、未だに真に受けてしまいます。
【Paul McCartney】
最初のヒーローは
勿論、ポールマッカートニー
無茶苦茶好きでノートに似顔絵描いていたくらい。
某国営放送でやっていたヤングミュージックショーのアメリカツアーの映像みてどれだけ興奮したことか。三枚組アルバム5100円。ビデオ16000円。お小遣い貯めて買ったなぁ。厳しい値段でしたが。。。
私が初めて買ったアルバムは
マッカートニー2ですからはね(笑)
【Jack Bruce】
それからドンドン洋楽とベースにはまり始めるわけなんですが、
やっぱり強烈に影響を受けたのはジャックブルース。
強烈に影響受けましたよ。未だに彼のリックはいただいてます。
一度だけあってお話ししとことがあるんですよ。サインもらうために、ライブの後にシャツとCD持って最後尾に並んで(笑)五分くらい話してくれたかなぁー、
私は
ジャックさん 30年待っていました
ジャック:ありがとうございます、しかし今日は精一杯やったから少し疲れたなぁ。
君はベーシストか?
私: はい。15の頃から。弾いています
先日はGov't Muleと回りました!ジャックが参加している曲ご機嫌でした!
ジャック: あー、あの仕事は最高に楽しかったよ。あれは本当に楽しかった。
こんな会話。今となっては凄い想い出だなぁ。
クリーム時代も大好きですが、ソロになってからのクリーム時代の曲をブチ切れまくりながら弾いているあの感じは大好きです。確か、サイモンフィリップス、デビットサンシャス、クレムクレムソンのメンバーでNYのボトムラインでやっていたのをFMでエアチェックしたのは良く聴いてよくコピーしたなあ。
【 John Paul Jones】
そしてLED ZEPPELIN
もう大好きで聴きまくりましたが。
無茶苦茶巧いし音は好きやし。
最初にコピーしたのはギターマガジンに載っていたLemon song
それからは多分殆どの曲をコピーしたような気がしますが、一番好きなのは
ライブ盤の
Celebration Day
あの曲のジョンジーのボンゾに絡みついていくあのグルーヴが高校生の私を魅了したわけです。しかもジャズベースにアレンビック!
ロスの楽器屋さんでそのライブ盤で使っていたのと同じリッケンバッカーのアンプが15万で売っていてね、ほんまに悩んだ。
彼のソロアルバムも全て聴いていますが、ほんまに素晴らしい。
【Geddy Lee】
で、この方
ゲディーリー
アルバム全部持っていて未だに大好きです。ラウドネスのまーくんもゲディーリーが大好きなんで、あまり人前では言わなかったけど物凄い影響を受けました。ベースもさる事ながら彼の歌うメロディーラインには未だに影響を受けています。
しかも、Truthというバンド時代は
この、写真のように
シンセ2台、ベースペダル一台を使用していたくらいです。Spirit of the radio,YYZ,Free will。沢山の曲をコピーしましたわ、ほんまにCareress of SteelからSignalsまでは全曲コピーしたくらい自室でゲディーリーになりきってましたからね!
【藤井裕】
私は大阪で産まれ、大阪で育ったので間近に素晴らしい音楽が沢山ありました。その中でも最も大好きだったのが、石田長生さん、いわゆるいっしゃん率いる
Voice&Rhythem!
過激なラブソングやらWe're the Voice&Rhythemやらもう大好きで毎日聴いていた10代後半。
20になったばかりの頃は
ふくらはぎ
とゆーふざけた名前のバンドに参加し
South to Southのカバーバンドもやっていましてねー。ムカデの金造やら最終電車とか。
藤井裕さんにはいつも憧れていました。いまでもそうです。
同じベーシストなんでなかなか会う機会がイベントの時しかなくて、うまく話しかけられなかったんですが、初対面は
金沢で対バンになって打ち上げで朝まで飲んで。また昼前から飲んで。
小笠原です、ゆーてんのに。しかもユウさんは紙に間違えないように名前書いていて、それを見ながら、
なぁ小川くん、あのテツさんが使っていたの同じベースどこで買ったんや、小川くん、ベース弾いてギター弾いたら筋肉の使うとこちゃうから大変やわなぁー小川くん。
ところが朝の六時くらいに
、しかし小笠原くん。。。
まじで、覚えてくれた。
嬉しかったがなぁー
その後のSouth to Southの話はえげつなかったわ(笑)
そして、
その一カ月後に大阪の飲み屋であったので
私 : 久しぶりです、覚えてますか?
ユウさん: 失礼やなぁ、金沢で一緒にやったやん、ほら
私: ありがとうございます
ユウさん: 誰やったっけ。
……………。
あのベースの音にまみれる感じとギャンギャン言う感じと圧倒的なグルーヴは未だに私の中に刻まれています。無茶苦茶すきやねん。ユウさん。無茶苦茶好き。
【山下昌良】
高校時代にラウドネスが大好きで、いや、いまでも無茶苦茶好きなんですが、デビューコンサートを最前列で見たことがあるんですよ。今でも観にいかせてもらってますが(笑)
そこにはまがいもなく、私が思い描いていたロックベーシストの姿が有りました。
ステップ踏みまくり、クルクル回りまくり、ベースを振りかざしまくり!
カリーヘアー乱して弾きまくり。
ずっと憧れの存在でしたが、ひょんな事から知り合ってしまい、自宅にもいったりするような間柄になるとは思いもよらない展開。いやー釣りです。釣り。釣りクラブ!
まーくんとは知り合ってから軽く2年はベーズの話をしなかったんですが、
釣りクラブの飲み会でいきなり
ちょっとこっちで飲もうや
ゆーて私とマリノのカマちゃんで3人で飲みながら
釣りも楽しいけど
これからは私達、音楽も頑張らないかんね!ゆーて真面目な音楽の話。
それから仕事でも一緒になることが多くなって色々なこと教えてもらったなぁ
特に
ピックを使ったピッキングと音の出し方。
これはすごい影響された。だから少し教えてもらったスタイルからは変わりましたが、ピッキングはまーくんのやり方で、音の出し方も未だに実践しています。
Chrisにわたしのバンドでピック使って局のイメージをしっかりとロックにしたのは君が最初って言われたくらい。
Sexy womanもTo be Demonもコピーしたしなぁ!未だに強烈にグルーヴしてはるからびびりますわ!
マリノのベーシスト。
マリノの時はタッピングやらスラップやらフレットレスやらもうやりたいこと全部やってはりましたなぁ。
その後にメスカリンドライブの時はライブが有れば観に行って、フレーズやフィールを必ず覚えて帰ってました。ボブディランの曲をカバーしていて、そのベースラインが心に焼き付いてます。
そして、Mother of soulでは本当に一緒によくやらせていただきましたなぁ。
だいたい、人のバンドの打ち上げに最後まで居て、朝方いつも2人で帰っていたあの時代の無茶苦茶な事よ(笑)
カマちゃんからは
ベース、音楽、人間を学びました。人生の師ですよ。ほんまに。
あまりにもよく遊んで来たので
師では有りますが
トモです。ホモではなく友。
果てしなき追求心と変態により、いかに通常で変態が楽しいか、を教えてもらいました。
アイデアが素晴らしいのです。
発想力とゆーか変態力と言いますか。
ベースの音がそのまま人柄を表している様で、膨よかで柔軟力満点なんです。
現在はDizzy Tonesでモンちゃんと一緒にバンドやっていてすごい盛り上がっていますがMother of soulも活動中。
このあたりから一気に変態道が加速していくわけですが
【Stanley Clark】
どんなけ好きやねんチューくらい好きなんすが、アメリカではよく言われたなあ
君、スタンリー好きやろーって
当時ピックアップを作ってもらっていて、今や超有名になってしまったシアトルのジェイソンローラーさんにも
同じこと言われたなあ。曲調もあったんやろなぁ。
ほんまに好きなんよね
ブルーストーンの時は少し意識したモン。
彼はアレンビックが代名詞!
あの独特な音とダイナミックなコードストローク。
無茶なアーミングと速弾き。
ロックを感じますなぁ!なんといいますか、力技ですやん、彼のエレキ。
Rocks.Pebbles,and sandsとゆーアルバムはどうかしてますからねー
ほんまに好き勝手やってますもん(笑)
ウッドベースはほんまに美しい。
しかも弾きちぎりますからねーこの人。
最新作も凄くいいし、スタンリーのあの感じ満載です。
だいたいチョーキングやらわたしがするのはこの人のせいですわ。ほんまに。
未だに目の前で見たことがないので必ず見たいです。必ず。
【Jaco Pastorius】
表現できないくらい好き。
Amerikaとか彼は人が話すように弾くから
心に響いてしまう。音が美しい。
ほんまに未だにヒーロー。
【Tony Levin】
キングクリムゾン時代もそうなんすが、
ホワイトエレファントの時のプレイが超渋くて。
ジョンレノンの生前最後のアルバムのダブルファンタジーも確かそうだし、渡辺香津美さんのトチカもそうだったらと思いますが、出来もせんのに必死でコピーしたもんだわ。
今年、ニューヨークでスティックメンのライブやっていたから観に行ったんすが、
相変わらずパンキッシュなノリで強烈なステージを最前列かぶり付きで観ていました。
スティングレイベースを使っている彼の音が無茶苦茶すきです。
ポーラコールのアルバムのあの音はほんまに感動ものです。
わたしもスティングレイ好きですから。
【Larry Graham】
私はキャンディーアップルのマッチングヘッドのジャズベを持っていますが、はっきり行ってラリーがウッドストックで使っていたのを観てその偶然に歓喜したことがありますが、ベースからマイクは生やしません(笑)
いやーSly&the familystonesはスライの凄さとバンドの斬新さが有りましたから、時代の象徴的なバンドになっていて、もはや伝説ですが、GCSはラリーのベースラインと歌を全面に押し出したファンクでかなり聴き込んだな。本当にかなり聴き込んだ。毎日レコードに合わせて自室でラリーになっていましたから(笑)(またそれかい!)
当時ハーフラウンド張って宅録でチョッパーして聴きなおしたら同じような音がしたので、しばらくはそれを使ったり、GHSのブーマーになればそれに変えたりで、ほんまに大好きで、あまりに大好き過ぎて
3回くらいインタビューもさせてくれて、顔も覚えてくれて幸せやったなあ。
私がファズやらワウやら訳の分からんもん使ってピョンピョン言わせている3/5の原因はこの人の影響からです(笑)
たまらんすよ、ほんまに今現在もダイナマイトな人やし。
【Jon Entwistle】
初めてBaba O'Rileyを聴いた時の衝撃。
音がいかつい。。。
Substituteのあんな可愛い曲をキースムーンと2人であんな暴力的な強烈なグルーヴにするなんて。
アルバムに必ず入ったりしていた彼の歌う曲。
なんともブリティッシュな雰囲気が大好きで、彼のソロアルバムを全部集めて聴いてみたりもしたなぁ。なんかバラバラな感じがいかにもソロアルバムでしたが(笑)
リードベースと言えばこの人を思いうかべますが、ステージでは微動だにしないその感じからエゲツないサウンドとグルーヴを弾き出すんですよね。目だけが動いているというー(笑)
結局台風でライブがキャンセルされたりとかで観る機会がなかったのがほんまに残念。